18回    2008MAY01

金子信造   

 実技演習

前回予告どおり正面打ちを稽古する.開祖監修、二代道主著「合気道技法」(光和堂。昭和37年刊)より引用する。「合気道の動きは剣の理合であるといわれているほど、その動きは剣理に即している。故に徒手における合気道の手は、剣そのものであり、常に手刀状に動作している。その意味で合気道ほど手刀を使用している武道は他に例がない。

先述の間合いのとり方も(相手と自分の手刀が触れ合う程度の間合いをとる…金子が補字)合気道では手刀の使いやすい位置ということになってくる。さて、手刀とは、広義には手を充分開いた場合の肘から腕先の部分をいうのであるが、―――中略―――この手刀は、全身の力の集約点である人体の重心から働く力が直結しているゆえ、正しい体の働きによってこれを使用した場合、合気道にいう、力強い呼吸力の発揮となってくる。

合気道の技法では、腕抑え(第一教)、小手回し(第二教)等、基本技はすべてこの手刀を使用し、手刀で相手の肘を突き上げ、切り上げ、まき下ろす等々、種々攻防の秘術にしている。―後略―」

正面打ち一教

    二教

    四方投げ

    入り身投げ…etcを稽古する。

 受けは、取りに中心を攻められれば素直に受けるが、外れていれば自分から故意に崩れてゆく事もなく、取りが技を正確に出来るようになるための協力をしよう。

不正確なままで先を急ぐのでなく、やり直しやり直しして身に付けよう。

 

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