第35回  2013.June
金子信造
 このところ田村さん、一條雅子さんが中心となって、杖の稽古に参加する人が増え、葛飾の剣、杖の技の伝統が絶えることなく復活できそうに思えてきました。
今は13の杖、31の杖の稽古で限られた時間が使いきられていますが、参加者の多くが外形だけでもできるようになれば、伝統は定着するでしょう。
内容の充実は続けることによって果たされるでしょう。
 13の杖の合せは、打ちの突きに対応する動きで成り立っているので、外形の動きができる人がふえていますが、31の杖の打ちの動きは変化が多いので、できるようになるのがやや難しいと思われます。
そこで打ちの動きだけを文字にしてみたので、動いてみて、とまどわれたら、その箇所を読んでみて貰いたいと思います。
杖取り、杖投げも少しずつすすめていますが、これも定着してきたら、剣の稽古の復活も願っています。
剣は合気の本質をなす分野ですから、合気を目指すなら必修すべきですが稽古時間が限られていますので何とか工夫してやって行きたいと思い多くの人の参加を望みます。

31の杖 組杖(打ち)
 1.左半身で直突、取りの返えし突を左手で右に押さえて、杖を引く。
 2.左半身で再び直突。
 3.左半身で取りの突を右足半歩右へ移し、左側面に上段受けし、取りの杖を向って右へ返し、杖を引く。
 4.左半身で直突。
 5.取りの上段返し左横面打ちを、左足を一歩退いて、右半身で中段で受け、
 6.左足一歩出て、取りの右横面打ちを、左半身で中段に受ける。
 7.右足一歩出て、取りの後を追う。
 8.取りの後から振りかぶる。
 9.取りの下段への後ろ払いを、右足を一歩退いてさけ、左半身となる。
10.右足一歩出て、打たんと振りかぶり、取りが左小手を打つや、
11.右半身で正面打ち。
12.右足一歩退いて、左半身で突の構え。
13.左半身で取りの直突を、左手を支点に、右手で右に払う。
14.左半身で直突き。
15.
16.
取りの上段返えし左横面打を、左足を一歩退いて、右半身で切り返す。
17.取りの右からの下段返えしを、右足一歩退いて左半身で、杖を左手を返して(杖が上下回転)立て、右側に受ける。(左手下、右手上)
18.左半身で、取りの右脇へ直突。
19.取りの下段突を、左足を半歩左へ移し、左半身で杖を立て(右手上、左手下)、左側に受ける。
20.
21.
取りの下段打を、切り返えす。
22.右半身で振りかぶり、取りの突を右足一歩退いてかわす。左半身で、右手を杖の上部へスライドして握る。
23.左半身で、左手の握りの中を杖をすべらせて、右手で取りの胸を突く。
24.左半身で、左足を半歩左へ移し、取りの突を、左手を返し、右手を杖の中央より下に握りかえ(杖は上下に回転)、左側から右へ押さえ。
25.
26.
左半身のまま、取りの突を、右足を半歩右へ移して攻撃線をはずし、左足を一歩退いて、右半身で右手の握りを(左手を支点に)左手の下に握りかえ(杖は上下回転)右側から左へ回転払い。
27.右半身で取りの下段返しを、杖を左手を返えし(杖の後方が下へ回る)左手の下に、右手の握りをかえ、左手の握りを順にかえ、杖を立てて、向って左に受ける。
28.右半身で取りの突を、八双右構えへの振上げで右に払う。
29.右半身、右八双の構え。
30.右半身で八双から、取りの突きを切り落す。
31.右半身で直突き。(同時に取りの横面打ちがきまる。)
2013.6.16 金子信造





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